忘れたいことは忘れたくても忘れられない。
忘れたいことがあることすら忘れたときに忘れる。
その逆もまた然り。
ネットでたまたま見たどうでもいい知識とかは
案外忘れていなかったりして変に溜まっている。
例えば「本質的に副産物である状態」とか。
へーこんな概念もあるんだと反応したのも憶えている。
眠ろうとして眠れない、無心を目指すが考えてしまう。
こういうもどかしい状態に関連するのがこの概念だ。
何かをしている内に眠くなったり考えるのを止める。
そうやって求めなければ訪れてくれる"おまけ"的な状態を
表したのが「本質的に副産物である状態」だ。
忘却に睡眠に無心。これらの大切なものも"おまけ"。
人の安らぎに必要なものがそこには詰まっている。
しかし"おまけ"は偶然性と無意識によって訪れるもので
思うに人にとってそれは遠い存在だ。
必然性を求めるし何かを求めるときには意識的になる。
人の性質は"おまけ"とすこぶる相性が悪い。
いったいこのミスマッチはどこからくるのだろう?
社会形態と人体機能の乖離?だとしたらその転換期は?
こうやってどうでもいいことを考えていく内に
僕は忘れてはいけないことを忘れてしまっていた。
カレーってこんなに黒かったっけ?
10/18/2024, 9:05:33 AM