Miya

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「 時を告げる 」





「 ちょっと あの 、 最期 に行きたいとこ あるんス 」





写真撮影が終わった後、手を挙げてそう言った。





「 お 、 なるほど いいよ 〜 ? 」





そう言うと目的地に繋がるゲートだろうか、そこに向かい2人とも足を運ぶ。

そこには何処までも果てしない青空と宇宙船、、らしきものが飛んでいた




「 なんここ 、 ? 」





「 ちょ 、 ちょっと待ってくださいね 、 」





何かいじって居るらしい、一体何をいじっているのかは自分には分からない





終わったのだろうか、ふと振り向くとそこにはぽつんと “ 何か ” が置いてあった





「 これ 自分のっス 」





笑いながら指差すお前に





「 え っ これ お前のなの ? 笑 」





…この時で、 「 まさか 、 」 とは思った。





「 え 、 俺の分あんの ? 俺のも出して 」





そう言ったときだった





「 .. あの … 、 その ,, 自分ちょっと … 帰んなきゃ 行けない 、 」





「 … 何 、 ? 何処に ,, ? 」





「 自分の 、、 居たとこっス … 」





「 … これで 、 !? 」





「 そうっス 、 ! 」





「 どゆこと 帰んなくて 良くない ? … 全然 、 」





素直に 「 帰らないで 」 と言える性格なら良かった。もしくは、ごねずに 「 楽しかった 」 と言える優しさがあったら、でも自分は強欲だから明日も、明後日も、次の季節もそのまた次の季節だって、一緒に居ると思ってた。





「「  呪いなんじゃないっスか ? いて欲しいってのも 。 」」





夏だけだと決まっていたのに、別れを口にしたのが直前なのも、ごねる俺を理解していたからだろう。ごねる俺を無理やり諭してお前は帰るつもりだったんだろう。何処まで大人なのか。別れを言うトコロバの声は明るく、…それで居てどこか急いでいるようだった。


……そうか、トコロバも辛いんだな。



俺のために諭す大人になろうとするトコロバ。ここまでさせてしまうのは申し訳なかった。





「 …… また 、 遊べんだよな !? 」





泣きそうになる感情をグッと堪えて強い相槌を2回。





「 はい ! 」





それならもう、、何も聞かない。トコロバばかりに気を遣わせてしまうのは、嫌だから。




ぐらぐらと離陸する飛行機が涙で滲んで見えなくなる。




























































震える声でそう叫んだ。






































































「  遅かったら 迎えに行くからな !!  」









































「 夏が壊れる __ 」


2024 . 9/6

9/6/2024, 12:35:37 PM