窓から外を見ると地面には雪が積もり、空は雲ひとつない晴天だった。昨日の夕方から降っていた雪はどうやら夜中に止んでいたらしい。
冷たい水で顔を洗って歯を磨き、目を覚ます。クローゼットからモコモコ素材の暖かい服を引っ張り出し、それに着替える。
鏡の前に立ち、櫛やヘアクリームなんかを駆使してなんとか暴れまわる髪の毛を抑え込もうとしたが、努力も虚しく私の短い髪は好き放題に跳ねたままだった。私は髪を抑えることを諦め、ヘアピンを付けてマフラーを巻き、外に出た。
晴れているので比較的暖かいがそれでもやはり寒くて、マフラーを鼻下まで上げる。
白い息をひとつ吐き、真っ白の地面を歩き出した。
【冬晴れ】🎼
1/5/2024, 11:45:16 AM