「カラフル」
世界はカラフルだ。綺麗だ。
けれどあふれる色彩は、私の内側にもある。
ふたつの色彩が響きあい、ひとつの風景をつくる。
盲目のひとの世界の、そのひとが思う色彩はどんなだろうか?
それも真実で、そして綺麗だろうな。
分かちあえない綺麗なものを、心にたくさん持って、人々がゆきかう交差点。
その雑多で透明な、透かし模様の風景…は
指を空(くう)にひらいて、その指のすきまから招き入れなければならない。
「きつねの窓」のように………
誰の心も宝石みたいに感じるだろう。
その涙のなかの美しい心も、
醜いとそのひとが悔いる心も、
喜びの月日も、
そうじゃない日も、
5/1/2024, 10:25:59 AM