Frieden

Open App

「ここではないどこか」「夏」(6/27、28)

そこそこ書き上げていたのに入力した内容が全て消えてしまったからまとめて投稿することにしたよ!!!
これ、何回やっているんだろうね?!!。°(っ°´o`°c)°。

あと、一昨日と昨日の分で内容に温度差がありすぎて風邪をひきそうだよ!!!でもあまり気にせず読んでもらえると嬉しいな!!!

゚*。*⌒*。*゚*⌒*゚*。*⌒*。*゚*⌒*゚*。
「ここではないどこか」

その前に!!!「前回までのあらすじ」だよ!!!
わかりにくくなってきて書いた本人も色々と忘れているからね!!!これからはちゃんと書くようにするよ!!!

「前回までのあらすじ」─────────────

ボクこと公認宇宙管理士:コードネーム「マッドサイエンティスト」はある日、自分の管轄下の宇宙が不自然に縮小している事を発見する!!!

そこで、急遽助手であるニンゲンくんの協力を得て、原因を探ることにした!!!お菓子を食べたりお花を見たりしながら、楽しく研究していたワケだ!!!

調査の結果、本来であればアーカイブとして専用の部署内に格納されているはずの旧型宇宙管理士が、その身に宇宙を吸収していることが判明した!!!

聞けば、宇宙管理に便利だと思って作った特殊空間内に何故かいた、構造色の髪を持つ少年に会いたくて宇宙ごと自分のものにしたくてそんな事をしたというじゃないか!!!

それを受けて、直感的に少年を保護・隔離した上で旧型管理士を「眠らせる」ことにした!!!悪気の有無はともかく、これ以上の被害を出さないためにもそうせざるを得なかったワケだ!!!

……と、一旦この事件が落ち着いたから、ボクはアーカイブを管理する部署に行って状況を確認することにした!!!

すると、驚くべきことに!!!ボクが旧型管理士を盗み出したことになっていることが発覚!!!さらに!!!アーカイブ化されたボクのきょうだいまでいなくなっていることがわかった!!!

ボクも色々と探しはしたものの、きょうだいはなかなか見つからない!!!そんなある日、ボクのきょうだいが発見されたと事件を捜査している部署から連絡が入った!!!

というわけで、ボクはその場所へと向かうが……。

゚*。*⌒*。*゚*⌒*゚*。*⌒*。*゚*⌒*゚*。

「ここではないどこか」

……今日はやけに騒がしい。まだ朝の4時だっていうのに。
自称マッドサイエンティストがまーた変なことをしようとしてるのか?

目が覚めてしまったので、自称マッドサイエンティストの元に向かうことにした。

……おい、今何時だと思ってる!
「おや、随分と早いお目覚めだね?起こしてしまったかい?」

「たった今、急用が入ってね!ちょっと出掛けることになったのだよ!というわけで、自宅警備を頼む!!」
ああ、わかった。……いや、自分も行くよ。

「おやおや、どうしてキミがご同伴するのだい??」

なんとなく、もう二度と会えないような気がして。
……ここではないどこかへ行ったまま、帰ってこないかも、なんて思ってな。

あんたのことだから、大事なことをいつも言ってくれないんだろうと踏んでいるが、おそらく「急用」っていうのは……。
あんたの片割れとやらが見つかったとか、だろう?

「……流石は我が助手!!!なんでもお見通しってワケだね!!!しょうがない!!!キミも一緒に行こうか!!!」

こうして、自分たちはこいつの片割れのいるところへと向かった。

01100101 01101110 01100011 01101111 01110101 01101110 01110100 01100101 01110010

……この空間の内部にいるのか。
現場の前だからか、捜査員らしきひとたちが多くいて物々しい。

自分たちのもとに、黒いのか赤いのかわからない、金属みたいな艶のある髪の女の子が近づいてくる。

「マッドサイエンティスト、もう来たんだ。あ……そっちがニンゲンさん?」
「ああ、その通りだ!!!人手は多い方がいいだろう?!!」

「いつもあんたは声がデカい!もし『回収対象』……いや、あんたの双子の兄?を刺激したらどうすんの?」
「まあまあ!!!ここの音は内側にゃ届かんよ!!!」

「ニンゲンさん、どうも初めまして。当事件を捜査している者です。いつもやかましいこいつの子守、お疲れ様。」
……あ、どうも。

「ここから先は、かなり危険が伴うことが予想できる。だから、こっちとしては別室で事情聴取でも受けてもらった方が安全だと思うけど、多分この奥に行くよね?」

そのつもりでここに来たんだ。

「はぁ……。本当はうちらだけでけりをつけたいけど、一応あなたも重要参考人みたいなものだから、今回は特別に内部への出入りを許可するよ。」

「但し、危険な行動は慎んでね。」
……そんなことをするつもりはないけど、一応気をつけるよ。

こちらの会話をよそに、マッドサイエンティストは空間の入口をじっと見つめている。
……どうした?何か気になるのか?

「ここ、キミも覚えているかい?」
「……この空間は、キミも会ったことのある旧型管理士の少女が作った空間だよ。」

「そしてここは、ボクがわざと作った脆弱なセキュリティポイントの前。ちょっとつつけばすぐにでも入れる。」

「ねぇ捜査員くん。本当にこの内部にボクのきょうだいがいるんだよね?」
「ああ、間違いなくいるよ。」

「ボクが気になるのは、弱いポイントがあるとはいえ、本来ならボクとニンゲンくん、あともうひとりの少年にしかこの空間のアクセス権がないから誰も見つけられないはず。」

「なのに、ボクのきょうだいがここの内側にいるというじゃないか。……どうやってこの場所を認識して侵入したのだろうか。」

「そんなのわかんないよ。ただ、アーカイブの追跡タグがここを示しているから、このセキュリティポイントから入ったんだろうってことは予想がつくってだけだ。」

「とにかく、一刻も早く回収したいからもう突入するよ。」
「ああ、ボクも準備万端だよ!!!」

「それじゃ、行くよ……3、2、1……。」
『許可されていない挙動を感知しました。コマンドを入力してください。』

「……なにこれ?」
「おや???ボクはこんなものを設定した記憶がないが???」
コマンド?なんだそれ?

「まあとにかく!!!ものは試しだ!!!仕方ないからブルートフォースでも仕掛けよう!!!」
ブルートフォース……?

「よし!!!『コマンド』といったらまずはこれだよね!!!」
『↑↑↓↓←→←→BA』

『コマンドの入力を確認しました。空間内へのアクセスを許可します。』
「入れたんだが?!!」

「ウッソだろう?!!セキュリティの意味がまるでないじゃないか!!!」

「……それ、なんのコマンドなの?」
「詳しくは上のコマンドを検索してくれたまえ!!!」

「みんな、心の準備は出来てるよね。十分注意を払って行動するように。」
「イエッサー!!!」

……本当に大丈夫なんだろうか。
とにかく、自分たちは空間内部へと入ることとなった……。

To be continued…

゚o。o゚o。o゚o。o゚o。o゚o。o゚o。o゚o。o゚o。o゚ 

「夏」

夏が来るとふと思い出すことがある。

高校の頃、月に何回か土曜授業があった。
いつも通り、夏の暑いなか学校へと向かっていく。
あともうちょっとで学校に着く。

そう思ったとき、右の方から観光バスが来るのが見えた。
あー、もしかして修学旅行とかかな?なんて思って見ていると、車内の知らない制服を着た女の子と目が合った。

あ、どうも……なんて思っていると、その子が手を振っている。
周囲を見渡しても私以外誰もいない。

「もしかして私?」とジェスチャーを送るとその子は嬉しそうに頷いた。

私に向かって手を振ってくれたとわかったので、私もできるだけ大きく手を振り返した。

そうしたら、その子だけでなく、こっちを見ていた別の子達も手を笑顔で振ってくれた。

バスはあっという間に行ってしまったので、手を振れた時間は多分10秒もない。でも、知らない子たちと言葉も交わさず楽しくなれて、とても嬉しかった。

彼女達が地元での修学旅行を楽しんでくれていたら嬉しいなぁ、なんて思いながら、私は学校へと歩いた。

夏が来ればこの短い時間を思い出して、今でも嬉しくなる。
あの子たち、今元気にしてるかな?

゚o。o゚o。o゚o。o゚o。o゚o。o゚o。o゚o。o゚o。o゚ 

6/29/2024, 6:54:29 PM