時の流れを、ネガティブな意味で速いと感じた時(例えば、失恋の後、人間関係が疎遠になった時、夢を追いかけていて気づけば月日が流れていた時、など)、私だけが過去を生きている気分になる。
「あの時は、」から始まる文章は美しく儚いが、消化不良の記憶は時に足枷になる。
そんな時に思う。
ああ、時が止まればいいのに。
今は傷を癒す時間が必要で、この傷に絆創膏を貼ろうという意思が必要で、傷がかさぶたになるための時間が必要だ。
ただ、それをするには世界はあまりにも速すぎる。
刻一刻と過ぎて行く時間が私を置いてきぼりにして、傷とわたしだけがどうしようもなくまだここにいるのが恨めしいのだ。
-時よ止まれ-
2/16/2025, 7:12:33 PM