三三三

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「私たち、いつまで一緒にいられるかな?」
ふと思ったことを口に出すとキミは不思議そうに首を傾げた。
「どういうことだ?」
「だって、ここを卒業したら私たち別々の道に進むでしょう?そしたら今よりもずっと会う時間も減るじゃん」
少し考えるように、キミは顎に手を置いた。
「……それはつまり、別れるってこと、か?」
「可能性があるってだけだよ」
私がそう答えるとキミは思ってもなかったとばかりに小さくなるほど、と呟いき俯いた。
しばらく私たちの間には沈黙が漂っていた。
「僕は」
沈黙をキミの言葉がかき消した。
「この先も君といられるって考えてた」
私の目を真っ直ぐに見てキミは言った。
「それってプロポーズ……?」
言葉が、胸の中にじんわりと広がる。
急に恥ずかしくなって照れ隠しで意地悪なことを聞いてしまう。
「そう言うわけじゃないが……」
らしくない言葉を吐いてしまった、とキミは目を逸らしてしまう。
あぁ、どうして私は素直じゃないんだろう。単純に私も!って言えばよかったのに。
「はははっ、いいよ。私だってずっと一緒にいられるって思ってるもん」
あくまで冗談めいたフリをした。
このままずっと、離れたくない。ずっと側にいて、なんて、キミに言ったら重い女って思われそうだから。

4/8/2024, 2:28:30 PM