幼なじみが海外へ引越しをする。
理由は親の引越し。子供はどうすることも出来ない不可抗力。しかし、小学3年生には酷な事だ。
「ねぇ、向こう着いたらお手紙送ってね」
「もちろんだよ!」
泣きながら2人が話している。抱き合いながらこの世の終わりかのように泣いている。
「写真つけてね、絶対だよ!」
「わかった、私の顔が入ってる写真を送るわ!」
母である私は相当罪なことをしてしまった。父親について行くとはいえ、子供に決定権がない時期に海外はあまりにもかけ離れている。
この純粋無垢な子供は数年すれば英語に染って日本語が苦手になるのだろうか。この幼なじみへの手紙も疎かになるのだろうか。現地の子供と仲良くなって自分の意見をはっきり言える子になるのだろうか。
全く違う『遠くの空へ』かけていく翼を折らないように全身全霊をかけるのみである
4/12/2024, 12:42:41 PM