10年前、未来の自分に宛てた手紙を誰かに預け、時が来たら持ってきてほしい、と頼んだことを思い出した
預けた相手が覚えていれば、今年来るはずだ
けど、誰に預けたのかを覚えていない
同級生の誰かだったはずだが、すごく仲のいい相手ではなかったと思う
なので、今の所は手紙の行方はわからない
相手が覚えていなかったら、もう届くことはないだろう
その時はもうしょうがない
そんなに仲がいいわけではない相手に預けた私が悪いのだ
そんなことを考えていたら、見知らぬ番号から電話がかかってきた
電話を取ると、中学時代の同級生だった
卒業以来、連絡なんて取ってなかった相手だ
もしや、と私は思ったが、やはり思った通り、手紙を預けた相手だった
約束を守ってくれた上に、私の連絡先を調べてくれたようだ
覚えてくれていたのか
後日、同級生が手紙を持って私の自宅へ来てくれたので、一緒に読むこととなった
内容はベタなもので、今、何をしているかとか、幸せかとか、夢はかなったかとか、結婚したかとか、そんなことが書いてある
そしてその中で、なぜそこまで仲のよくない同級生に手紙を預けたかも書いてあった
中学時代、あまり接点のなかった同級生と、これをきっかけに友人関係を築いてみないか、面白いことになりそうだし、という内容
全然覚えていなかったが、そういうことらしい
同級生はせっかくだし、友人になってみるか?と聞いてきた
私は、そうだな、せっかくだしと返答
さっそく、都合のいい日に遊びに行くこととなった
少し話して、たまたま同じ趣味を持っていることがわかったのだ
新しく友人ができたのは、いつ以来だろう
10年前の自分に感謝したい
2/18/2025, 10:49:16 AM