かつて僕らは秘密を共有した。いや、貴女はきっと誰にも告げずに墓場まで持っていくつもりだったんだろうけど、
僕が気づいてしまった。
イレギュラーは僕だけだった。
そしてこの世界において、それは罪だった。
罪を犯したものは世界から排除される。
本来の役目を忘れ、からっぽの器を宛てがわれる。
僕は貴女が『知っていたぼく』じゃない。
ぼくの存在はぼくの罪によって永遠に消失されたから。
だからもうこれは僕だけの秘密なのだ。
(そこにぼくがいた唯一の証拠)
『二人だけの秘密』
確かに存在した物語に捧ぐ
作者の自我コーナー
とあるゲームの二次創作です。
繰り返し読まれた絵本の新たな物語でも忘れられた一ページに確かに存在した物語でも、貴女が1番好きです。
新作いつ出るんですかね。1年音沙汰がないので心配してます。
5/4/2024, 9:39:22 AM