宵風に吹かれたい

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結婚も視野に入れてた彼に別れを告げられた。
ある夜。賑やかな居酒屋で、明るい雰囲気とアルコールの匂いに包まれながら「別れよう」だなんて。

何もわからないまま、次の日なんとなく仕事を休んで少し離れた場所にある汽車に乗った。
朝方の寒い空気が腫れた目にはちょうどよかった。
窓は結露していて、外は霧で覆われている。
知らない地名の切符を買ったから、どこを走ってるのか分からないけど、それでいい。

ねぇ、私今年で30になるんだ。
これからどうなると思う?結婚できるのかな?
そんな嫌な悩みが頭を埋め尽くす。
もういっそのこと霧に埋もれて消えてしまいたい。

汽車の中、冷たい空気に包まれた私は
これからどこに行くのだろう。

9/15/2025, 1:39:28 PM