好き嫌い。
好きと嫌いの元は多分、ただの感情だ。
そんなの、当たり前だけど、私にとっては大問題だった。誰かに向ける感情に、好きと嫌いを向けるのは不公平にも思う。だって、その人にとってはあまりにも分かりにくいモノだから。
僕がその人を嗅ぎ分けるのは、不信感だとか、清潔さだとか、清廉さだとか、容量の良さだとか、自分にとって不都合だったり不満だったりの要素が強い。だから余計に、あなたには関係なかったりする。でも、私から見た君にはもう、張り紙のように貼られた悪意や好意が溢れかえり、顔も見えなくなっている。
君の、あなたの顔が好きだ。だってまだ、薄らと、
見えるから。その顔が見えなくなるまで、一緒にいて欲しい。
6/12/2023, 9:52:34 PM