月が好きだった頃
目の前の事しか考えてなかった。
でも、ある時気づいちゃった。
周りが見えなくなっていたことに。
でもね。もう遅かった。
怖いほどに崩れ落ちた橋に未来は無かったよ。
新しく作られた橋には大勢の人がいたよ。
古い橋は皆に忘れられているの。
古いから少し手入れしようとしてくれた方々。
お陰で今も橋は生きていけてる。ありがとう。
なのに、私の橋には誰1人近寄っても、渡ってもくれない使われることの無い橋。
挙句には肝試しに来る人もいる。
怖いところじゃないのに、素敵な景色も、星も見れるのに。なんて独り言呟いている。
でもねっ、ある時ある人が私の橋を渡ったの。
その人はね、ここで見る三日月がいっちばん綺麗、って言ってくれたの。私はこの人見る目ある!!
って思ったの!
嬉しくて、すっごく幸せな時間だった。
その人は毎回見に来ては三日月をみて色んなお話をしてくれたの。愚痴もあれば嬉しいことも聞いたっ。
ほんとここまで頑張って、良かったって思ったの!
でも、ほら、三日月なんて満月に比べたら、全然なの
満月に来てくれたら、
私はあの人にこの気持ちを伝えたいのに。
でも、でも。きっと次はお相手様と来るみたいだ
プロポーズするみたい。
この綺麗な場所で。
どうせなら、ちゃんと満月に来て
それなら、絶ッ対に最高のプロポーズだから。
三日月よりも遥かにずっとね。綺麗だから。
またね。またねはきっと返ってこないけど。笑
1/9/2026, 4:14:15 PM