【過ぎ去った日々】
自分が過去に書いた話を、時々読み返す。特に2~3年前に書いたものを。
私は文章を組み立てるのが本当に苦手だから、私がたまにしか書いていなかった2~3年前の文章は今以上に拙い。
日本語ネイティブだと言うのに、海外の日本人に擬態した詐欺師だったら優秀といった程度の言語力だ。
その時に比べれば、今は幾分かマシにはなったと思う。物書きではない一般人の平均レベルには何とか収まれていると、そう思っている。
それなのに、近頃私はいつも自分の古い作品を追いかけている。悔しいことに、過去の私の話の方が、私が書きたくて目指してきたそれに近いのだ。
世界観、発想、着眼点、全て今の私を遥かに上回っている。
当時の私は毎日のようにストレスの源へと出向いて、フラッシュバックと戦って、脚を割いて、よく分からない薬をザラザラ食べて、それを全部隠して生きていた。
日常を機械的に過ごしていたから、考える時間は沢山あった。叫び散らかしたくて仕方が無い呪いも、腐るほどあった。
だから、だろう。
私が書きたいのは、呪いだ。呪い、私を全て消化して、呪いとして残してやりたい。そう思って書いている。
その素となる重い感情は、あの日々と殆ど共に過ぎ去ってしまった。だから、中身の無い話ばかり書くようになってしまったのだ。
あの地獄をまた見にいけば、きっと、もっといいものが書けるようになると思う。
あの頃足りなかった文章力、インプット、経験値、いっぱいになったら、また会いに行こう。
だから待っててね、過去の私。
3/10/2024, 9:59:24 AM