深夜徘徊猫

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「雲り」

 私は最近思うことがある。

 友達と呼べる人、私にはいるのかな。

 いや、多分いるんだとは思う。ゲームに誘ってくれる人は居るし、ご飯を一緒に食べに行く人、誕生日を祝ってくれる人もいる。でも、何か違う。

 小学5年生くらいの時、私は本が好きで昼休みに1人本を読んでいた。そしたら当時の先生に1人でいないで昼休みは友達と遊びなさいと怒られた。さらにその先生はどうやらクラスの人にあの子はボッチみたいだから遊んであげて?と言い回していたそう。

 クラスの人は優しくて先生の言われた通り私に関わってくれた。でも、これって本当に私の望んだ友情なのかな?私の心に一つ雲がかかる。

 その後、仲良くなった子がいた。その子は少し嫌われていたというか、まぁそんな感じ。だから私なりに解決しようとクラスの人との取り次ぎを何度もしていた。

 そのうちその子は保健室登校になってしまって話す機会が減ってしまった。次会った時は他の保健室登校の子とすごく仲良くなった。そうしたら私に愛想つかしたと言わんばかりに離れられた。さらにもっと経つと、その子たちは喧嘩して私に助けを求めてきた。

 わかっている。その子が誰と関わろうと勝手だ。でも、私はこの子と「友達」なのかな。また雲がかかる。

 他にももっとたくさんの雲がかかっていく。雲の中に私の友情が生まれる。きっと私が考えすぎなだけ、これは友達なんだ。そう思うしかない。

 雲ってくっついて、大きくなって、別れて、雨になって…。人の心をよく表せる。曇りは天気のもや。雲りは心のもやを表す言葉にでもしようかな。

 雲がなくなればきっとそれが本当の友情なんだろう。

 あーしたてんきになーぁれ。

…でも雲を無くすとするなら、私の友情は全部なくなるってことなんだろうな。

 結局また雲り続ける。

3/23/2025, 3:45:27 PM