無邪気に親の後をついて歩いていたあの頃には戻れない。子供のように大人は凄い、大人は偉いと無条件に信じるには、汚れたものを見過ぎてしまった。
〝いい大人〟になってしまった私は、親も、先生も、店員さんも、ただ真面目なだけでは、ただ誠実なだけでは生きていけないことを知ってしまった。
そうして親も、失敗もすれば逃避もする、間違えることもあれば癇癪を起こすこともあるただの人間だと思い知ってしまった。
もう子供のように無条件に親を信じる事は出来ない。
けれど同じ〝大人の目線〟で、寄り添うことは出来るから、今度はそんなつきあい方をしていこうと思う。
END
「子供のように」
10/13/2024, 2:14:18 PM