遊橙

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何だこの状況は。

少し用があり離れていた隙に、青年が酔いつぶれたので回収してほしいと二人の上司から話を聞き、慌てて青年の元へ戻った。

青年に飲ませた本人であろう少年にとって苦手な彼女がそばにいた。ひきつる頬でその人物に声をかける。酔いにより気分がいい彼女は少年に気付きにこにこ笑いながら彼いい飲みっぷりねーと宣う。

慌てて青年を見やると顔を真っ赤にした青年が頭をぐらぐらさせていた。
少年はすぐに青年をあてがわれた部屋に連れていき、寝床へ突っ込んだ。
うつらうつしている青年に気分は悪くないかと聞くと潤んだ目で少年を見て舌足らずな言葉で少年の名を呼び、少年の頭を撫でた。
普段笑わない青年のふにゃふにゃした笑顔に少年はかつてないほど胸が高まる。

固まったままの少年に青年は首を傾げ、いきなり少年の腕を掴み寝床へ引きずり込んだ。
油断していた少年はびっくりして気が付いたら青年に抱きしめられ身動きができない。

慌てて青年を見ると、青年は安心しきった顔で寝ていた。
少年は諦めそのまま青年に火照る顔を隠すように抱き着き寝ることにした。

次の日青年が驚き固まってしまったのは言うまでもない。

3/19/2024, 11:39:19 PM