神様が舞い降りてきて、こう言った
神様が舞い降りてきて、こう言った
「こんなところにいたのね」
どんな言葉でも形容しがたいが
ひとつ言うなら
今までの人生で見聞きしてきたどの神様より
人間っぽかった
でもやっぱり人みたいで人じゃ無かった
「家に行ったらいなかったから、焦ったー」
何故、今なんだろうか
「急にどうしたのよ、こんなとこきて」
私をずっと見てたならわかるはずだ
「最近ずっと家にいt『死ににきたの』、、、」
新卒で就職した会社は超ブラックで
パワハラ、セクハラの毎日
体も心ももうボロボロ
胃も腸も精神も
好きだったカフェ巡りも
街に出た瞬間息ができなくなるからやめた
耳もストレス性難聴でもうほぼ何も聞こえてない
あれ、何で、
あの日から
どんなに爆音で聞いたって
どんなに耳に近づけたって
何にも聞こえなかったのに
どうして
「現代の人間は1人あたりが抱える問題の量が多い割に自分1人では解決できないことの方が多いみたいね。
ずっと上から声かけてたんだけど、ずっとあなたの近くにいるあのジジ、、、ん“ん“。おじさんが邪魔で聞こえてなかったよね。あの日からあなたは音を感じることを諦めちゃったから、そうなると上から言っても聞こえないの、だから降りてきたの。」
じゃあもっと早く降りてきてよ
私の耳が聞こえなくなる前に
会いに来てよ
「いや〜それがさ〜ここまで遠いのよ!帰るのはすぐなんだけど、降りてくるまでは、えっと人間でいう
“一年と半年”だったっけ?」
『え、そんなかかるの』
「そうなの!もう長かった〜」
『どうやって来たの』
「それは〜いえないんだけどぉ〜、でも危なかった〜
だってもうすぐ入れ違いになるところだったから、、
間に合ってよかった」
『、、、。』
「ねぇ、せっかく一年半かけて来たからさ、
夜が明けるまででもいいの、朝が来たらどうしてもいよ、あなたの体だから、明日を生きても、上に行くでもどっちでもいい。けどさー
さっき寝た鳥が起きるまで
あなたの言葉で、あなたの話を聴かせてよ。、、、」
『何それ、、、、、、変なの』
神様が舞い降りてきて、なんやかんやいって私の自殺を一旦やめさせた後
神様は私の隣に立って
廃れたビルの屋上の錆びれた柵に手をかけて
こう言った
「えーっとじゃあまずはー、、好きな食べ物から!」
いや
『ずっと見てたのにそこからかよw w w』
7/27/2024, 6:55:23 PM