ミミッキュ

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"太陽の下で"

 昼食を軽く済ませ残りの休憩時間を外に出て、できる限り外の空気を吸って気持ちをリセットする。
 空気が少し前よりも澄んでいて、肌を刺すように冷たい。
 空を見上げると雲一つ無い快晴で、とても綺麗で鮮やかな空色だ。
 空を見上げていると、そよ風が頬を撫でた。優しい風でもピリリと冷たく、その冷たさに小さく体を震わせる。太陽も、数週間前の今頃より低い位置にある。この分だと少し前にした予想通り、本当に自分の誕生日に初雪が降りそう。
 もうすぐ秋が終わる。本格的な冬の便りに、少し寂しい気持ちになる。
「……寒っ」
 寂しさに浸っていると、先程よりも大きく身を震わせる。まずい、芯まで冷えてしまう前に中に戻ろう。
──ストーブの温度、少し上げるか…。
 震えながら足早に中に戻って、ストーブの温度を上げに回った。

11/25/2023, 12:37:10 PM