登校して下駄箱を開けると、手紙が入っていた。
こ、これは! ラブレターに違いない!
自分の席に着いて、こっそり開封してみる。
かわいらしい便箋に、かわいらしい文字で……
『レまぅカゝ⊇″ぉ<∪″ょぅτ″маっτма£』
……ん?
どうやら、期待のものではなかったようだ。
なんだこれは? 暗号?
れ、ま、う、か……繰り返し記号だから、また、か? じゃあ次は?
わ、わからない……。
俺はいつから秘密組織のエージェントになったのだろうか。でも、必ずこの謎を解いてやる。
当時の俺はギャル文字の存在など知らず、何かとんでもないことに巻き込まれたんだとワクワクドキドキしていた。
今は勿体ないことをしたかもしれないと思う。
『秘密の手紙』
12/5/2025, 1:42:52 AM