「朝日の温もり」
画面の前のみんな!!!おはよう!!!ボクだよ!!!
時刻は現在午前4時半を過ぎた頃だ!!!
この季節だから今のような早朝でも明るいね!!!
とはいえ、いくら明るかろうと4時は4時。
ニンゲンくんは眠っているよ。
まあ、こんな時間に起きているニンゲンは少ないよね!!!
せっかくこの星に帰って来られたから、少し散歩にでも行ってみようかな!!!たまにはこういうのもいいよね!!!
ニンゲンくんを起こさないように、静かに出掛けないと。
東の空が朝焼けの紫色に染まっている。
静かな風が町を吹き抜けていく。
とても良い朝だね!!!ニンゲンくんにも見せたかったよ!!!
ん〜と、どこを歩くかな〜???
おや、あれは……にゃんこがいるじゃないか!!!
ちょっと話しかけてみよう!!!
「おはよう!良い朝だね!」
「にゃ〜」
「ボクは宇宙から来たマッドサイエンティストさ!」
「んにゃ〜」
「えっとね〜、ボクは桜餅が大好きなのさ!」
「あ、でもキミには食べると毒かもしれないね!」
「にゃ」
「え?もっと美味しいものを教えてくれるのかい?!」
「ふみゃ〜」
「ふむふむ……ツナ缶かぁ〜!教えてくれてありがとう!」
「ン〜」
「おやおや!お気に入りの場所まで教えてくれるのかい?!」
「んにゃ〜ん」
ん?え、そっち?!その塀の上を通るの?!
ちょ、ちょっと待って!そこ人の家のベランダじゃないか!
うわっ!ここからそっちに飛び移れ?!!
……気づくとボクとにゃんこは誰かの家の屋根の上にいた。
「にゃ〜、んみゃ」
「もうそろそろいい頃……?」
なにがいい頃なのか考えようとした時によくわかった。
太陽が顔を出し、少しずつ昇ってくる。
「ン〜」
これは!!!噂に聞くアンモニャイト!!!
にゃんこはボクを横目に寛いでいる。
「ここはキミがお気に入りの日向ぼっこ用の場所なんだね!」
「な〜」
「あったかくていい場所だね!」
朝日の温もりを浴びながら、にゃんこをなでなでする。
いい時間だなあ!
にゃんこはもうぐっすり眠っているみたいだ。
さて、そろそろ家に戻らないと!
にゃんこくん、素敵な場所を教えてくれてありがとう!
今日も元気に過ごしてね!
今日はここで失礼するが、また一緒に日向ぼっこをしようね!
6/9/2024, 8:30:21 PM