みりん

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駅を出る。

電車の中でもう雨を感じていたため、
用意していた傘を取り出して、
歩き出す。

夏は終わり、木はどうしてか赤くなって、
雨は冷たかった。

まるでこんなに冷たいものに触れてこなかったように、
体が震える。肌が逆立つ。

稀にみる土砂降りだった。

傘を通して伝わる雨は、
思考を全て停止させ、遮断した。

足が冷たい。
ふくらはぎを雨が伝う。

いつもの帰り道が見えない。
いつの間にか橋を渡る。

雨の音は激しく、
静かで孤独を感じた。

雨は止む気配はない。
最後の角を曲がる。

家が、見える。
気づかず早足になる。

家に電気は着いていない。
屋根の下で上を見上げると、
空は暗く限りがなく、恐ろしかった。

鍵を開けて中へ入れば、
誰もいない部屋も暖かく感じ、

孤独と静寂の中で、
雨は柔らかく振り続けている。

「柔らかい雨」



「書く習慣っていうアプリやってる人おいで!!!!」
というオプチャの管理人です!!

ずっとサボっててすみません!
これからもサボります!!

ぜひオプチャにおいでください!!

11/6/2023, 11:13:02 AM