「天国」のイメージとは、淡く優しい白い光に包まれて美しいお花畑がどこまでも広がっている心安らぐ場所…
「地獄」のイメージとは、赤黒いグツグツと煮えたぎる大きな釜のまわりに、悪魔のような番人が沢山構えていて、次はお前だとその釜に突き落とされそうな恐ろしい場所…
と、これは私の勝手な想像だが、つまり実際に天国や地獄という場所が存在するわけではなく、私はそれらがそれぞれの人の心の中に存在するものなのではないかと思う
言い換えれば、心の有りかのひとつということ
心には、悲しみや怒りや喜びなどの有りかがあるように、「天国」や「地獄」を感じる心のありかもあり、これは誰にでも存在するものではないかと思う
人が生きていく為に造り上げた心の拠り所(天国)、抑止力(地獄)であるのかも知れない
でも本当の意味での「天国」を感じるのは、恐らく命が終りを迎える、天に召されるまさにその瞬間であるために、実際に経験したとしてもそれを語り継ぐチャンスは訪れない
そしてまた「地獄も」然り
要するに、人生の最後の扉を開けた先にある心の部屋が「天国」である、あって欲しいと思う
そしてまた、どんなに悪行を重ねた人であっても「地獄」の部屋を抜けた先に「天国」の部屋の扉を開けるチャンスが残されていると信じたい
願わくは、「地獄」の部屋の扉を開けずに済む人生を送りたいと思う
『天国と地獄』
5/28/2024, 2:12:19 AM