変わらないものはない
子どもが小さな頃。それこそ赤ちゃんのときは、赤ちゃんから目を離さないように必死だった。目を離した隙に、赤ちゃんにとっての危険が待ち受けているから。
子どもは成長して小学生になり、友だちと遊ぶようになった。
「友だちと南公園に行って来る。5時に帰って来るね」
そう言って遊びに行って、17時に帰宅する日があれば、遅くなる日もある。
30分経っても帰宅しないときは、心配して迎えに行く。
「約束は守ってね。心配するから」と子どもに教えた。
同居する祖母が帰宅したことを喜んで、おやつを出している。
「今食べたら夕食に響くからあげるなら少しで』
そう言っても祖母はあれもこれもと子どもに差し出す。
子どもの方が、おやつを残すようになった。
高校生になり、バイトをするようになった。
「遅いねぇ」
祖母が心配する。まだ18時。20時までシフトに入っているはずだから、帰宅できるわけがない。それを伝えて納得したはずなのに、19時には帰宅するのが遅いとソワソワしている。
子どもが成長するに従って、その年代に寄り添いながら子どもの生き方を尊重しなければいけないと思う。
でも、祖母はそれができずに、いつまでも幼少期の頃のままの対応をする。
愛情は同じだけ注ぐけれど、注ぎ方があるんだよなぁ。
心配性の高齢の祖母を見て、変わらないことが良いことではないんだなあと思っている。
変わらないものはない
12/27/2024, 3:42:43 AM