三神狐

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 けたたましいアラームで目が覚めた。
 布団の中から手だけを伸ばし、スマホを引っ掴む。午前7時。起床時間だ。
 寝ぼけ眼をこすり、布団から這い出るようにして、窓を開ける。
 瞬間、肌を刺すような風が吹き込んだ。
 「うおっ」
 勢いよく窓を閉める。
 寝起きには強すぎる刺激だった。

 まだ10月だぞ、くそっ。
 乱暴に歯を磨きながら悪態をつく。
 あの日爽やかに俺を起こしてくれた秋風はどこへ行ってしまったんだろう。気温調節が下手くそな令和が連れ去ってしまったのか。
 窓の外には澄んだ青い空が広がっている。夏とはまた違う、透明感のある空。

 今日はコートを着ていこう。
 これから続くであろう寒い日々を男は憂いた。

10/23/2025, 12:45:55 AM