かなしあそばせ

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君の背中をずっと追ってた。
いつも頑張る君を。
でも、
そんな君の背中が見えなくなった。

君はある日を境に学校を休みがちになった。
前兆はあった、
君の弱音、恨み辛みその他有象無象をメッセージにて、聞いていた。君の背中は小さくなったように見えた。なんだろう、この感じ。

「はあ……かわ」
「おーーーーーい!!!!!サッカーしようぜ!」

結局、自分は何を思っていたのかも忘れてサッカーをした。


君の家に呼ばれた。
僕は家に向かった。
君のお母さんが部屋に案内してくれた。
君を見た。
「かわいそう。」
息の詰まるような暗い部屋
換気もされてなさそう。
そんな部屋の真ん中に女の子座りで俯く君。
その君の頭にボソッと吐いた。

「あんたもそういうこと言うんだ。」

「僕はもっと明るくて、サッカーを頑張って、頑張って、頑張る君が好きだった。成績も、やばいーって言いながら平気で10位以内に入る君が好きだった。何か、君の顔が見えたらそんなもんかって、なった。」

「そ、」

「そう。」

『君の背中』

2/9/2025, 11:04:55 AM