何かを強く訴えたいとき、この人は必ず真正面から目を合わせる。職場での説教もそう。意思の強い瞳は少し苦手だったが、この人らしい部分でもある。それが今は何だ、恋人を前に随分とやに下がってみっともない。そして嫌いどころか好ましく感じるのだから、恋愛というものは始末に負えない。何をそんなに強く望んでいるのか。欲しいものは知っている。だからあまりこっちを見ないで。視線に溶かされ消えてしまいそうだ。(題:見つめられると)
3/29/2024, 1:31:34 AM