無性に愛を叫びたくなった。
しかし、ここは安アパートである。
むやみに近所迷惑な行動はできない。
どうしたものかと考える。
頭からバケツを被り、その上から布団を被せる。
よし!
と、思って叫ぼうとして気付いた。
愛とはなにか?
なぜ愛に対して叫ぶのか?
なにに対する愛なのか?
「ラーメン!」
とりあえず叫んでみた。
お腹が減ってきた。
戸棚のカップラーメンを取り出して
お湯を注いだ。
アラームを止めて食す。
「うめ〜」と、漏らす。
これが愛かと頬が濡れる。
5/12/2024, 4:50:48 AM