赤い糸
積極的に結婚したいわけではないけど、結婚しないと決めたわけでもない。
朝起きて昨夜のうちに買っておいた菓子パンを食べ、最低限の化粧をし、職場に向かい、きっちり給料分の働きだけして、帰路につく。
流れに身を任せて日常を過ごしている。
ルーティーン化した日々は省エネルギーで生きられるけど、これでいいのかなと恐怖にも似た不安に襲われることがある。
最近友人が結婚した。めでたいなと思う反面、変わらない日常が死ぬまで続くのかなあ、なんて考えてしまう。
もし赤い糸が見えたなら、その糸を辿って終着点に向かうだろう。その人は自分の人生を変えないかもしれないし、死ぬほどつまらない人間かもしれない。
だけどその先にあるなにかを知りたい。
6/30/2023, 1:11:03 PM