私は嘘つきだ。理由?そんなもの決まってる自分を守るためだ、昔ある事件をきっかけに嘘をつくようになった。それまでは嘘をつくことに罪悪感を持っていたはずなのにたった1度嘘をついただけでそんなものは消え失せた。それから私は嘘をつき続けている嘘で固めた自分を見ると嫌な気持ちになるから鏡も布をかぶせて極力自分の顔を見る機会を無くした。どこかで「女は嘘をついて美しくなる」という言葉を聞いた気がしなくも無いがそんなものはない嘘をついたら汚れて行くだけだ嘘をつけばつくほど汚く濁ってゆく1度汚れてしまえばそう簡単に落ちない。それでも、守るために、傷つかないようにするために嘘をつき続ける。正直に生きようと思ったこともある。だが正直に生きていた時幸せなことなんてひとつもなかった辛い、苦しい、悲しい現実ばかりもうそんな生活には戻りたくないそれから正直に生きることをやめ、汚い嘘で固めるようになった。今の生活はあの頃に比べたら十分幸せだ。
6/3/2024, 9:45:31 AM