題【君と僕】
今日は学校。
だるいなぁー
そう、僕はいじめられている。
なんでって?
それは、
あれ? なんだったけ、、、
「行ってきます。」
返事はない。 当たり前。
だって、独り暮らしだもん。
いつからだっけ、、、
「おはようごさいます…」
「あっ、きたきた(笑)」
「ね~、本当にさぁ○○だよね(笑)」
「それな?」
いじめと言っても、まだ全然良い方。
だって、悪口とかだから。
暴力とかではないから。
だから、大丈夫。
「はぁ。」
めんどくさい。
休み時間にはギャーギャー騒いでさぁ。
注意しても全く謝る気配もない。
なんなんだろうね?(笑)
ドンッ!
「痛っ、、、あっ、ごめんなさい。」
「ねぇ、邪魔なんだけどぉ!銅像なの?(笑)」
「ご、ごめんなさい…」
「ふんっ!」
「本当に、なんなの。」
謝るぐらい、してほしいな。
「てか、怪我しちゃった。」
保健室行こっ。
「百合先生~!また怪我しちゃったよ~!」
「また?いじめられた?」
「うん。まぁでも、暴力とかじゃないからね!」
ここでは、僕の本性を出せる場所。
百合先生は、学校の先生のなかでも、話をちゃんと聞いてくれる、唯一の先生だ。
「でも…、 ねぇ、莉李くん(りい)なんで、独り暮らしなんだっけ?いつからか、分かる?」
「なんでそんな事聞くの?お母さんは、、、えっと、何でだっけ。」
「やっぱり、記憶がないのね…(ボソッ)」
「?あっ、ありがとう先生!また来ても良い?」
「もちろんよ。 寂しくなったら、いつでもおいで。」
「はーい! 失礼しました!」
あっ、自己紹介遅れたね✨
僕の名前は莉李っ!
莉李って書いて、りいって読むよ。
てか教室、帰りたくないな~
いじめられるし。
もう、あと少しで昼休み。
でも、こんな僕にも友達はいるんだよ!
染谷 うるくんと、赤根 れいちゃん!
2人と友達になったのは、似たような悩みを抱えていたから。
うるくんは、家庭環境。
れいちゃんは、病気もち。
2人とも、不登校経験があるんだ。
だから、友達になれた。
2人とも、すっごく優しいっ。
ドンッ!
「痛ぁ!?」
なんと本日2回目、人とぶつかってしまった。
「あっ、えぇと、ごめんなさい!ごめんなさい!」
僕は、謝らないとしか考えられなかった。
どうしよう。なんか、言われちゃうかな?
「痛い(笑) こっちこそごめんね!」
「えっ。」
「え?」
謝ってくれた、こんな僕に。
初めて、こんなに嬉しいんだ。
しかも女の子の先輩だ~。
「どうしたの?そんな見られたら照れちゃう(笑)」
「あっ、ごめんなさい。謝ってくれて、嬉しかったので。」
「へ?当たり前だよぉ(笑)」
「そ、うですか。」
ー当たり前だよぉ
当たり前? 僕にとっては当たり前ではない。
それとも、僕がおかしいの?ー
「まぁ、怪我ないならよかった。じゃあね。」
「あっ、待ってください!そ、その名前とか///」
「名前?えっとね。茉愛(まい)だよっ。よろしくね✨」
「あっ、僕は莉李です。よろしくお願いします。」
「よろしくね!じゃあ、また会おうね!」
「はいっ!」
こんなに人と話したのは久しぶり。
楽しかったな。 また、話したいー
ーこれから、゛君と僕 ゛の物語が始まることを誰も、予想してはいなかった。
4/11/2025, 12:50:01 PM