チーズケーキ

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テーマ:ブランコ

公園には、普通の四角い赤いブランコのほかに、丸くて大きいオレンジ色のブランコがある。オレンジ色のブランコは小さい子なら寝そべったまま乗れるので人気で、行列ができている。

砂場で遊んでいた娘が、ふと砂場遊びをやめてオレンジ色のブランコに向かって駆け出した。
私の方を振り向いて「乗りたい」と言う。ブランコの横には、2組の子どもと親が並んでいる。
「並ばないと乗れないよ。おいで、並ぼう」
「乗りたい」
しかし、娘は行列に並ばず、少し離れたところからうらやましそうにブランコを見ている。

「乗りたい」「並ぼう」というやりとりを繰り返している間に、何人かの子どもが入れ替わりオレンジ色のブランコに乗っていた。

しばらくして、やっと「並ぶ」と言って、娘が列に並んだ。やれやれと思う。

娘の番が来た。嬉しそうにブランコに駆け寄り、「乗せて」と言う。私は娘をブランコに乗せてやり、ブランコを押す。ブランコに寝そべった娘は、笑顔で歓声を上げる。

しかし、10回を超えたあたりで、「降りる」と言い出した。ずいぶんすぐ降りたがるな、と思ったが、降りるというならとブランコを止める。

「もう降りるの?」
パパがパンの袋を下げてやってきた。パン屋さんまでパンを買いに行っていたのだ。こちらも人気のパン屋さんで、公園からパンを求める人の行列が見えていた。
「パパ〜!」
娘がパパに駆け寄る。
「お母さんのクルミパン、なかったから別のを買ってきたよ」
「ありがとう」

土曜日の昼下がり。オレンジ色のブランコがある公園は、子どもたちで大賑わいだ。

2/1/2026, 4:12:01 PM