手を繋いで手袋をしないでほしい。それがたった一つの約束だった。毎年冬になると、君の手は氷のように冷たくなる。たとえ冷たくても、手を繋いで温め合えばいい。手を繋ぎたいという俺のエゴでもあった。今年はそんな手を握ることなく終わった。暖かくなってきても、俺の心は、君のことを繋ぎ止め、君の体温を忘れることを知らない。
3/20/2025, 12:54:52 PM