松乃かぐら

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夕方なのに空が明るい。

殺人級の日差しに蒸されながら何となく働いて、定時上がりの解放感と少しの気だるさを持って何となく電車に揺られて家まで歩く。
そんな夏日にふと気がついたのだ。

同時に、空というものが視界いっぱいに飛び込んでくることにも気がついた。

空は広い。空は世界中で繋がっている。
至極当たり前な言葉を、視覚で、肌で感じた。

途端に怖くなってきた。
空の広大さがちっぽけな私を飲み込んでしまうんじゃないか。

空が明るい時間が長くなってきた。
このまま夜が来なかったらどうなってしまうんだろう。


テーマ【空を見上げて心に浮かんだこと】

7/16/2023, 3:24:22 PM