きっかけは小さな実りだ。
それが枝分かれして、恋や愛にそしてさらに憎み嫉み恨みにも裂けていく。
しかし、友情とは言い難い。もう25年以上も経つとその情とやらは、やがて腐ちる。
そんな仲を多分お互い死ぬまで続けていくだろう。
わたしには、そういう人間がこの世に一人だけいる。
友情なんて、生ぬるいものではない。
友の情なんて、気にかけてやるほどでもなくなるのだ。
お互いに言いたいことを言い合って喧嘩し、連絡は2年に1回程度しかない。去年は正月の挨拶LINEで仲違いまでした。
ただ、お互いの深い事情を知り、他人には言えない心の傷までも知る。お互いの家庭環境を他人にまで話せる人間はそうはいない。
同じ歳である時代を生きて、
同性であるからわかること。
数少ない友人の中で、彼女は唯一のわたしを知る人間だ。
奴は天邪鬼でさえあるし、お互いの意見が合意することは滅多にない。…いや、ない。好きなものも違うし、一緒に遊ぶことや会うことさえもないけれど。
7/25/2022, 4:22:47 AM