いつまでも降り止まない、雨。雨宿りに選んだのは君の隣。もう少し、あともう少し長引いてくれたなら、勇気も出るかもしれない。深呼吸して、思い浮かべて、でも、口が上手く動かない。伝えたい言葉と知ってほしい気持ちが、雨音に消えていく。聞こえていないといい。困らせたくないから。それなのに、君はわたしの手を遠慮がちに握って言った。「僕も好きです」と。
5/25/2023, 10:20:04 AM