青――青である。
見上げると陽光が眩しい。目を細めても、やはり視界には青しか映らない。
かざした黒手袋はただ暗く、背景との対比が美しい。やはり青いのである。
手と視線を下げると緑。こちらもまた私と同じ穏やかな光を受けている。彼らは風に吹かれて、さわわと鳴いた。
仲間の呼ぶ声が聞こえる。
もう時間だ、行かなければ。ここにはもうじき、この青さえも無くなる。それはなんて寂しいものなのだろうか。
立ち上がった。芝生は本物の感触がした。私は、私たちのこの青を、また惜しみながら歩き始める。
4/14/2026, 7:39:39 AM