な子

Open App

星のかけら

「最後の仕上げはこちらです」
そう言ってテレビの中の料理人は、見た事のない丸い食材を取り出した。
「こちらを砕いて、ふりかければ完成です」
テレビの中には見たことのないケーキがあった。純白でムラのない円形は、完璧を形にしたようだった。そこにふりかけられた青い星のかけら。けれどそれはだんだんと黒くなっていく。
「この黒くなった地球が苦味を与えてくれるのですよ」

1/10/2025, 1:19:30 AM