夜中に眠れなくて、外に出た。
真冬の夜空は特に星がよく見える。
僅かな灯りで足元を照らしながら、冷たい空気を吸い込む。雪国ではないので雪があったら、もっと静かで異世界みたいだと思った。
虫の声も、動物の声もあまり聞こえない。
勿論、人の声も聞こえない。
あらゆる雑念を消してくれる、寒さと静けさ。
入ってくる情報は真っ暗な空に名も知らぬ星が輝くことだけ。
星が溢れるほど満ちた空ではなかった、適度な隙間と間隔を保ち。大きな星も小さな星もただ燦然とそこに在り続ける。
そろそろ眠れそうな気がしてきた。
3/15/2024, 2:51:05 PM