雪を待つ
全部が全部真っ白で、寒く冷たい家の外から
あたたかな家の内からのぞく
あたたかそうな毛皮の君を見る。
窓枠を挟んだ別世界、君はキラキラした雫の結晶を、宝石のような瞳で眺めている。時折尾を振り窓を突いては、冷たくて引っ込めて。
今年もそろそろ、そろそろかなと、冬毛で一回り大きくなった君を撫でて、静かにしずかに、雪を待つ。
そうしていたら、テレビの天気予報士が、いい知らせを教えてくれた。
あぁ、あぁ。なんて遠い明日なんだ!!
それまで君と
雪を待つ。
12/15/2024, 7:19:16 PM