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【風鈴の音】7.23


毎年 たまに ごくたまに ごく稀に
買おうかな。と、躊躇する。

無機質で 製氷機みたいな 音階とデザイン
睨めっこ。

水族館の硝子窓が割れてしまわないか 心配なのと
同じよに
風鈴がc離陸して 大破してしまったら
二度と同じ 音階は 聞けませんから

お店で風情を聴くのが 私の風鈴。

――風鈴歌賛

って綺麗な羅列だなと 1人で思う。

何も面白くない ただの 羅列に飽き飽きしながら
遊ぶ日々が常で 昨年の夏今より 状態が
良くなかったなぁと

買わない 買えない 風鈴ように
7日で尽きる「蝉」のように

今年もまた 抜け殻が かろうじて 息をしている。
太陽に焦がされて 人間につつかれる
そんな夏が

――また来たよ。

と、音で知らせてくるのなら 全ての風鈴が
皮肉 離陸 失敗 大破してくれよ !


なんて、思ってしまう 生き物を
赦せよ 下らな限りある毎日へ 破片を込めて 手紙を
突き刺す。


大嫌いと笑う、夏が来た。



スイカバーと本屋さんに行こうかな。
どうでもいいから。

誤字多いため 後に改定。

7/13/2025, 12:00:49 AM