暗月

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夜の海

夜の海は吸い込まれそうだ
真っ暗で月明かりに照らされ、海の音だけが響いている
俺は海は好きでは無い
生き物は死んだら海に帰る、そう言うだろ
俺の親友は海にでるた、行ったっきり帰ってこない。それから数十年経った
もうここには帰ったこないだろう
まだ生きてるのかも知れないが俺は信じない

その日の夜

俺が家に帰るとあいつが居た
あいつは、今まで連絡もよこさなかった
帰ってきてるとしても何故俺の家に、あいつは俺の家なんて、知らないはず、なのに…
「…おい、なんて顔してんだよ、まるで化物を見るような顔だな」
そして困ったかのように眉を下げて
「ただいま。長いこと待たせたなこんな変な姿で会うことになるとは思ってなかったよ」

震えが止まらない泣きそうになる、
こいつはボロボロで、おかしい、何か違うそう思うのに嬉しいんだ…
これから、またあいつと過ごせる。
そうおもったんだ。
でも
あいつは次の日になるとまた、どこかにいなくなっていた
そして俺は家ではなく昨日の砂浜で倒れていた

8/15/2023, 12:51:41 PM