私は人間ではない。私は天使や死神の様な存在だ。
かと言って何か崇高な使命があったりとんでもなく邪悪な計画を練っていたりしているわけではない。
私は人の幸福を管理する役目を持っている。下界の人間の生活を見て、幸せのバランスを取っている。私は自然には干渉出来ないから人や経済を操ってバランスを変える。とはいえ私が見ているのは世界のバランスだから一部幸せに満ちている人間もいれば不幸ばかりが続く者もいる。だから神がいれば人生は幸福という風に下界の人間は思っているが、人間は他の動物たちよりも知能が発達しているから特別管理しているが、実際のプライオリティは地球を始めとする天体の方が圧倒的に上だ。だから人間だけをみればアンバランスかもしれない。だが世界を見ればバランスが取れているのだ。けれど私は人間が好きになった。ずっと見ていると退屈しない。今日も1人の人間を観測していた。その人間は前からずっと不幸で先月やっと結婚した。
ずっと不幸続きな男だったからやっとの幸運を掴めたのだと感慨深く思った。私は1人の人間だけに肩入れをすることは出来ない。だから居もしない神にこう願った。「不幸続きだった彼に幸在らん事を」
お題幸せに
ここまで読んでくださってありがとうございました。
4/1/2024, 4:03:14 AM