【流れ星に願いを】
「あ、流れ星」
「なんか願い事とかする?でも早くて無理そうじゃない?」
「分かるーなんで三回言えとかなんだろうねー」
なんて、暗くなってきた道を歩く学生が話しているのを聞きながら、その横を通りすぎる。
学生時代なんて何年前だろう。もう、かなり昔のような、なのに去年ぐらいのような。
きらきらした、嫌なことも楽しいことも辛いことも笑えることも、全部あの頃が一番多かったと思う。
(戻りたい?)
願いを掛けるなら、あの輝く時に。
空を見上げる。田舎だからか、良く見える星空。
星が、尾をひきながら空を駆けた。
4/26/2024, 6:23:40 AM