音ノ栞

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子供の頃は、憧れて、なりたくて、なりきっていた。

何にでもなれると信じていた。

夢があった。

大人の今は、穢れて、錆びついて、壊れていった。

現実から逃げ出したくて仕方がない。

夢なんて幻になった。

温かな言葉なんて、冷たくなった心に、
もう響かない。

届くことなんてない。

あの陽に当たっていた時代は、
とっくに闇に変わってしまったから。


■テーマ:子供の頃は

6/23/2024, 3:31:20 PM