ぽんこっぅ

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細い細い1本の糸を慎重に登っていく。
この地獄から抜け出したい一心で天から降りた糸にしがみつく。
自分に次いで次から次へと亡者共が登って来るが、蹴落としていく。
この糸は自分だけのものだと容赦なく蹴落とす。
だが、足首を掴まれてしまい蹴落とせなくなった。
引き剥がそうと片手で糸を掴み対処する。
その手放した時間が仇となって、亡者共々地獄へ真っ逆さま。
もう糸は見えなくなっていた。
(手放した時間)

蜘蛛の糸のオマージュ、本当は糸が切れて落ちていくストーリーです。

11/23/2025, 12:13:05 PM