七々扇

Open App

「好きな本」

私の好きな本は身近に沢山ある。中でも一等好きなのは私の一番すぐ近くで紡がれていく物語だ。
自分の醜い物語までもがそれによって明るく照らされていくような気持ちになる。私の物語ではきっと彼が主人公で私が脇役のようだ。でもきっと彼の物語は彼自身が主人公でキラキラしているのだろう。そんな彼の物語の小さな部分に私がいるのならどれだけ幸せなのだろう。こんな風に考えてしまうからきっと私は自分の物語を好きになれないのだろう。

6/16/2024, 2:48:19 AM