君の肩が震える。しゃくりあげる声は屋根に打ち付ける雨音に掻き消されて、きっと私にしか聞こえていない。「私じゃ、だめだったんだ」初めての恋が敗れた君に掛ける言葉が見つからなくて、ただその肩を抱くことしか出来ない。やさしい雨音に包まれる中、君の頬を濡らす涙を拭った。やさしい雨音
5/25/2025, 11:04:56 AM