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目の前で人が撃たれた。
一瞬のことだった。
私は目を見開き尻餅をついた。
撃たれた人が倒れ込む。
血溜まりが広がり私の足元までくる。
撃たれた人が私に向かって手を伸ばす。
しかし私の足は凍ったように動かなかった。
少し経って伸ばした手が落ちる。
私が我に返り救急車を呼ぶ。
少し経ってなりひびくサイレンの音。
すぐにその人は運び込まれた。
しかし私が見たその人の腕は固まったように強張っていた。
それから数日が経った。いまだに強烈に残るあの記憶は絶えず私を蝕んでいる。
孤独なのが絶えられずテレビで誤魔化している。
ニュースでは数日前の銃「殺」事件のことを報道しているらしくその見出しから被害者の死を悟った。
耐えれずテレビを消す。
ネットを見るとどこから漏れたのか救急車を呼んだ私についての問題点についてバッシングしていた。
例えば「対応が遅い」「何やってるんだ。」「わざと見殺しにしたのでは?」「俺ならもっと上手くやる」
などだ。
どれもこれもが鋭い刃となって私を斬りつけた。
心がズタズタになり落ち込むのと共に憤りを感じさせた。
よってたかって言ってるけどお前らもその時間のうのうと暮らしているくせに。周りの奴らだって私以外誰も野次馬ばかりで助けようともしないし結局は私に責任なんてないじゃないか。
悪いのは犯人であって私でもなくお前らでもない。
誰だってそうだ。責任なんて人が創り出した虚構なのにそれをあくまで世界の理の如く振る舞う。
正しさなんかどうでも良く責任なんてどうでもいい。
そんなのが分からずたって現に世界は動いてるじゃないか。
お題どうすればいいの?
ここまで読んでくださってありがとうございます。
更新不定期ですみません。

11/21/2024, 2:17:47 PM