『忘れたくても忘れられない』
花が咲いたような君の笑顔が、未だに僕のまぶたの奥で鮮やかに残っている。
何度忘れようと酒を煽ってみたけど、寝付きが悪くなっただけだ。
手を伸ばして触れたくても、もう届かない。もどかしくて空中に手を伸ばしても、掴むのは細かな埃だけだ。
忘れたいのに忘れられなくて……忘れたくないのに、忘れてしまうのを畏れている。
あの時「愛してる」と言って君の手を取っていれば、何かが変わっただろうか。
最後に届いたメールを何度も読み返して、何度もまぶたの奥の残像に想いを馳せる。花が咲いたような君の笑顔が未だに鮮やかに忘れさせてくれないから。
10/18/2023, 9:59:03 AM